一般歯科

General Dentistry

虫歯
一人ひとりに寄り添う、
やさしい虫歯治療

「痛みさえなければよい」と考える方もあれば「一生自分の歯で過ごしたい」と強い信念をお持ちの方までさまざまな患者様が来院されます。
当院では丁寧なカウンセリングをもとに、患者様が何を望んでご来院されているのかをお伺いし、ともに納得のできる治療を心がけています。

よりそう治療

「痛い時だけ」「そこだけ」を治す治療にさようなら

歯が悪くなるには必ず原因があります。生活習慣・噛み合わせ・歯周病・噛み癖・・・
あなたの歯の悪くなる原因を知っていますか?根本の原因を知り正しく効率よいケアを行える環境づくりからご提案します。

できるだけ歯を残す治療

どんなに治療したとしても天然のエナメル質に勝るものはありません。
また安心してメンテナンスできる環境をつくるためには正直、保険診療には限度も感じます。
そんな状況でできることは極力エナメル質を残すこと。無駄な切削を減らす設計と消耗品である歯を極力消耗させないことを重要視しています。

審美性や機能面にも配慮

見た目にも美しく天然歯と調和したものも重要な項目の一つであり、耐久性も大切です。
色調や材質、精度についてもしっかりとご提案を行います。

ボロボロになってしまったという方も

来院するのも気が引ける・・・そのような方もまだ諦める必要はありません。
まずはカウンセリングからスタートします。患者様のお口の状態やバックグラウンドを考慮し、残せる歯を有効に利用する方法をはじめ、ご要望に合わせた治療方法のご提案をさせていただきます。

歯周病(歯周組織再生治療)
歯周病とは

歯周病とは、歯を支えている歯茎や歯槽骨に炎症が起こる病気で、30代以上の成人約80%が歯周病にかかっていると言われる生活習慣病です。
原因は個々のお口の中の歯周病菌をはじめ、免疫力や生活習慣、噛み合わせなどの複数の要因が絡み合った病態であり、最もやっかいなところは「沈黙の病気」とも呼ばれ症状がなく進行することも多いとされています。
重度に進行すれば歯がぐらついて、最終的に抜歯へと至ります。キーポイントは早期発見・早期治療ですが当院が強くお勧めするのはご自分が強い歯周病菌を持っているのかどうかを知っておくことです。歯周病菌の強さによりやはりアプローチも変わります。
一度ご自分のお口を知っていただくためにご来院されることをお勧めします。

歯周病の進行段階
1

歯肉炎

初期の歯周病です。歯茎が腫れ、歯茎が少しずつ破壊されている状態。この段階ならほとんど元通りに治すことができます。

第1段階
2

軽い歯周炎

歯茎だけでなく、あごの骨が溶け始めた状態。この段階ならまだ歯を抜かずにすみます。

第2段階
3

中程度の歯周炎

あごの骨がかなり溶けてなくなっている状態。痛みや歯が揺れるといった症状が出始めます。まだ歯を抜かずに済む可能性があります。

第3段階
4

重症の歯周炎

あごの骨がなくなってしまい、膿も出て歯が抜ける寸前の状態。歯槽膿漏とも呼ばれます。再生療法を行えば、歯を抜かずに済む可能性もありますが、抜歯になるケースも多いのがこの状態です。

第4段階
歯周病の治療法

歯周病の治療は大きく分けて
1. 歯周基本治療
2. 歯周外科治療
3. 歯周組織再生療法
4. 口腔機能回復治療
があります。

1歯周基本治療

歯周病治療の基本は、まずお口の中を清潔にすること。
歯周基本治療とは、ご自宅でのホームケアの改善から始まり、歯科医院での歯石除去(スケーリング・ルートプレーニング)、適合の悪い詰め物や被せ物の除去、噛み合わせの改善を行い、歯周病が進行しない環境を整える処置のことです。
初期段階であれば、歯周基本治療として、歯科検診時にメインテナンスを受け、ホームケアを改善することで、健康へと向かいます。
改善が見られないようであれば、外科的な治療に進みますが、ホームケアをはじめとする歯周基本治療の精度次第ではその後の結果にも随分と差が出てきます。 歯周基本治療は皆様に一番重要となる治療です。

2歯周組織再生療法

歯周病が中等度以上に進行し、歯茎や歯槽骨が破壊されてしまった場合には、歯周基本治療だけでは治癒しません。そのような進行した歯周病に対しては歯周外科治療を徹底して行います。歯槽骨が溶けて凸凹した状態の場合は、骨を削合することで骨の凹凸を無くし、歯周病の再発リスクを下げていきます。また、保険適応内で安心して治療を受けていただけます。

3歯周外科治療

破壊されてしまった歯周組織を薬剤によって再生させ、歯周病の進行を止める・もしくは元に戻すことが可能になってきました。これは歯周外科治療の削ることとは逆で、骨を造って平らにすることができます。保険適応でも使用可能な薬剤(リグロス)も開発され患者様にはますますメリットが大きくなりましたが、噛み合わせや歯槽骨の条件により保険適応でない場合もあります。

4口腔機能回復治療

口腔機能回復治療とは、噛み合わせを整え、噛めるようにすることです。
歯がなくなってしまったところへは、インプラント、ブリッジまたは入歯を入れて噛めるようにしたり、動揺している歯を健康な歯と連結させて支え合わせたりもします。前歯と奥歯のバランスを整えることが歯周病の再発リスクを下げることにつながります。
また、噛む機能の回復だけでなく、見た目やしゃべりやすさ等の改善もこの治療段階に含まれています。

歯周治療の流れ
01

検査

・歯の汚れ具合
・レントゲン検査
・歯周ポケット検査
・出血部位/動揺度/分岐部チェック
・噛み合わせ
・歯周病菌の検査(オルコア)別途 初回3500円(税別)

02

治療計画の立案

検査結果をもとに、歯科医師と歯科衛生士が連携し患者様に最適な治療計画をご提案します。

03

歯周基本治療

04

検査

改善しているかを治療前後で比較し、治療結果を評価します。

05

歯周外科治療 及び 歯周組織再生療法

06

検査

改善しているかを治療前後で比較し、治療結果を評価します。

08

口腔機能回復治療

07

メンテナンス

知っておくべきことは、治療をしても歯周病菌をゼロにすることはできないということです。
環境が改善し炎症が治まったとしても、お口の中が不潔になり、歯周病菌が増殖するとまた再発してしまいます。
再発を防ぐためには日々のセルフケアを継続し、定期的なメインテナンスで、歯周病検査を行ったり歯磨きの状況を確認したり、歯周病菌歯の有無を確認する必要があります。
メンテナンスの頻度としては、3か月に1回程度を基本軸とし、個々の環境に合わせた頻度をご提案させていただきます。

予防歯科
歯を残すための最良の条件は治療をしないこと

「罹患してしまった病気を治すために歯科医院へ通う」という言葉に違和感を感じる方も多くなってきました。治療をするのはもちろんですが、再治療のいらない環境をどのように構築し、少しでも自分の歯で生涯食事をするにはどうしたら良いのか。
これからどのように患者様と歩んでいくのか、今、歯科医療従事者の私たちには求められています。
必要な治療は極力歯が傷んでいないうちに終わらせて環境を整えるそうして虫歯や歯周病を未然に防ぐことが何より大切です。
また予防に一番大切なことは「毎日のセルフケア」と「生活習慣」です。
いくら歯科医院に通ってもらったとしてもセルフケアが行き届いていなければ私たちも病気から患者様を救うことができません。
食生活や生活習慣を見直すこと、ここでも患者様に寄り添い全力でサポートいたします。
毎日のケアを楽しみ、歯科医院でプロフェッショナルケアで心地よく年齢を重ねても「自分の歯で食べる喜び」を共に分かち合いたい私たちとと一緒に予防習慣を始めてみませんか?

プラークコントロール
歯科医院の役割

審査診断

う蝕(むし歯)や歯周病は、発症する前の潜伏期やごく初期の段階で発見し、治療や予防に取り組むことで、生涯にわたって自分の歯を健康に保てる可能性が高くなります。
丁寧な診査・診断を行い、必要最小限の治療と、将来を見据えた予防のための指針を一人ひとりに合わせてご提案いたします。

プラークコントロール

むし歯や歯周病を予防するために最も大切なのは、原因となる「プラーク(歯垢)」の増殖を抑制し、悪影響が出ないようにコントロールすることです。
そのためには、、ご自宅での丁寧な歯みがきなどの「ホームケア」に加えて、私たち専門家による、専用の器具や技術を使った「プロフェッショナルケア(バイオフィルムコントロール)」が欠かせません。
この2つを組み合わせて行うことで、お口の健康をしっかり守っていくことができます。

患者さまの役割

意識改善

むし歯や歯周病は、体の抵抗力やバランスとも関わっているため、毎日のブラッシングを怠ると、細菌が活発になり、発症のリスクが高まります。
歯科の予防も、生活習慣病の予防と同じように、日々の積み重ねがとても大切です。
私たちは、専門的なサポートやアドバイスでしっかりとバックアップします。
だからこそ「自分の健康は自分で守る」という意識を持って、毎日のケアを続けていきましょう。

定期メンテナンス

車やお家が定期的なメンテナンスで美しく長持ちするように、お口の中の健康も、継続的なケアによって守られていきます。
プラークコントロールがきちんとできているか、病気の再発や新たなトラブルが起きていないかを確認するためにも、定期的なチェックと診断が大切です。
私たちは、それぞれの専門的な立場からサポートし、皆さまの“ホームドクター”として寄り添っていきたいと考えています。

PMTCについて

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で歯科医院で専門の器具を使って歯をクリーニングするお口のケアプログラムです。
毎日すみずみまで磨いているつもりでも、歯磨きでは落としきれない歯と歯ぐきの境目や表面のプラーク、バイオフィルムなどを除去します。
私たちは患者様の毎日のセルフケアと定期的なPMTCでお口の健康を守っています。
当院ではここまでを皆様に受けていただきやすくするため保険診療内で行なっております。

着色について

一言で着色といえども着色にも様々な種類があります。
特にタバコのヤニなど時間がかかるものや着色の量や範囲によっては保険適応のクリーニングでは対応しかねることがございます。それはクリーニングの保険対象となるものが「虫歯や歯周病の病原物質の除去」を対象とするからです。
そこで当院ではこの度新しいエアフローを2台導入致しました。

エアフローについて

エアフローとは細かいパウダーをジェット水流で歯の表面に吹き付け、着色汚れやバイオフィルムを除去する方法です。従来のものよりも早く簡便に快適に使用できるようになりました。
「茶渋」や「タバコのヤニ」などの着色汚れにはかなり効果的です。また、歯周ポケットやインプラント周囲の汚れも落とすことができます。ただし、残念ながらエアフローは保険診療外の施術となります。また、ある程度のセルフケアができていなければ適応対象外とさせていただくため、その際はセルフケアから見直し歯ぐきの状態の改善をしてから施術するようにさせていただきます。

当院の定期検診・クリーニング

歯周病・むし歯・口臭の原因となる、歯垢(プラーク)や歯石などの付着を取り除きます。
汚れの再付着を防ぐために、歯の表面をなめらかに仕上げます。
また、コーヒーやタバコのヤニなどの着色を専用のブラシとクリーニング剤を使ってきれいに落としていきます。

訪問歯科(保険適用可)
ご自宅で受けられる、安心の歯科ケア。
通院が難しい方を対象に、ご自宅や施設へお伺いし訪問診療を行い、
口から食べることを支援することを目標に掲げています。

食べることには様々な問題が関与するため、状態やご希望に合わせて歯の治療や義歯の作成、または口腔ケアを行います。お口の悩みを解決することで、ご本人の健康維持だけでなく、介護される方へのご負担やサポートの一助も目指します。また、口腔ケアは訪問歯科衛生士が訪問し、肺炎予防のための口腔清掃や、噛むこと、飲み込むことのリハビリテーションを行なって参ります。
ご希望の方は、お電話にてお気軽にご連絡ください。
またご家族やお知り合いで訪問診療をご希望の方がいらっしゃいましたら、遠慮なくご相談ください。
※ただし、保険制度では訪問診療を行える範囲を診療所から半径16キロ以内と規定されています※

費用の目安

《口腔ケアのみの場合》

2ヶ月に一度の歯科医師による訪問歯科診療料および歯科衛生士による月最大4回までの訪問歯科衛生指導料が基本となります。
【施設へご入所の場合】一部負担金はおよそ2,000円~2,500円程度(1割負担の場合) 【居宅にお住まいの場合】一部負担金はおよそ2,500円~3,000円程度(1割負担の場合)

《義歯作成の場合》

総義歯であれば義歯の完成までに4~5回の工程が必要となります。その後数回の完成義歯での調整が基本となります。
また、義歯使用に必要とされる筋力トレーニングや口腔周囲筋のマッサージなど必要に応じて対処いたします。
一部負担金は合算して15,000円から20,000円程度(1割負担の場合)

訪問歯科でできること
  • 虫歯・歯周病の治療または予防
  • 入歯やお口の状態をチェック
  • 入歯の作成修理・調整
  • お口の清掃などの口腔ケア
  • 摂食・嚥下障害のリハビリテーション

訪問歯科は保険適用できます。

※注意※
訪問診療では、使用器具や環境の制限からも、治療の範囲/質に限度が生じる場合があります。
また、往診日は基本的に週に1回(木曜日)です。状況により月2・3回となる場合もありますので、治療の期間も長くなる場合がございます。
当院では1階の診療室もございますので、通院が可能であれば、医院の方まで来ていただく事をおすすめいたします。